不動産選びは、エージェント選び

親の家仕舞い

売買
物件事例
遠方に住んでいる高齢の親の家の問題を解決した事例です。
愛知県 蒲郡市 中古住宅 鉄骨造・木造・工場・自宅 相続 売却

親の家をどうするか。様々な選択肢の中での最適な取引とは。

母一人娘一人。

田舎に親の家があるけど、もう実家に帰るつもりはなく、いずれ母が住まなくなったら家を処分しないといけないが、どうしたらよいかという相談を受けたのが今年初めの頃でした。

まずは不動産の状況を確認することに、お客様Oさんに、登記簿謄本取ってみてくださいと言いましたが、謄本というのも難しいようでしたので、お父様が亡くなったときの遺産分割書の記録をもとに、謄本、公図などネットから入手できるものを集めました。

測量図は古い、変形した敷地はいくつもの筆に分かれていました。接道している私道は共有名義です。建物自体は旧耐震、元々小さいな工場をされていたようで、木造の家と鉄骨造の工場が一体になっていて90坪もあります。解体して更地にするにもかなりのお金がかかる状態であることはわかりました。

蒲郡市、すみません正直知りませんでした。調べてみると人口は2万人以下、高齢者比率が多く、この物件は最寄駅から徒歩19分、市街化調整区域。
売れるのか?売れなかった場合どうなるのか?という課題にぶち当たります。

Oさんは、自分はもう使わない。だからお金がかかってもいいので、手放す方法を考えてほしいと言われました。
査定は500万。でもこのまま建物を使う人がいないことが考えられます。
そうなると解体費用の分赤字です。それでもだれかが買ってくれればというところでまず売りに出してみることにしました。

お母様が施設に入り、落ち着いた夏頃に、売却活動をするために、まずは蒲郡へ行き詳細な物件調査をすることとになりました。ところがその頃お母様の認知に問題がでていることが発覚しました。このまま認知症になってしまったら、所有権が移転できません。そこで、取り急ぎお母様の意識のあるうちに、相続時精算課税制度を利用して娘さんに土地の贈与をすることにしました。おそらく土地を販売してもそうそう簡単には売れないと思ったからです。
しかし、その準備をしていた矢先にお母様が急に亡くなってしまったのです。

自体がどんどん変化していきます。

O様はお通夜で帰ったときに、家をどうするのか?とお隣さんが聞いてきたのです。
お隣さんにしてみたら、O様は帰らないこともわかっています。空き家になってしまっては物騒ですし、誰か知らない人に変に使われても困る。ずっと気にされていたようでした。

実は調査をしてみたら、この物件は道路から奥まっており、お隣さんと共有名義の私道が実は道路ではなかったので接道していない。そのため売るとしても、再建不可です。そうなると資材置き場くらいしかできません。お隣さんにとっても、O様にとってもお隣さんに買っていただくのが一番よい選択です。
購入していただけないかお隣さんに話を持ちかけました。お隣さんも変な人に住まれるよりはということで前向きではありましたら、問題は価格です。

結果お隣さんは10万円で購入を決めてくださいました。

残置の撤去、井戸の復旧などのコストはO様もちでしたが、既存で確定測量なし。瑕疵もみません。解体費用を考えるとよい取引となったとおもいます。

なにより、実家がそのままの形で、隣の方が大切に使ってくださること。隣の家のお嬢さんが自宅でサロンを開設するそうで、とっても喜んでくださっているということ。

鍵についていたたくさんのキーホルダーをご返却し、家は無くなってもキーホルダーがおかあさんとの思い出になってくれるのだろうな〜。

空き家問題は解体費用の問題や荷物の問題は多いといいます。相続なってからわずか2ヶ月も経たないうちに荷物もすべて片付き、空き家にならずに活用される。親の家、空き家の問題は、相続になってから、空き家になってからでは遅いのかもしれないと思うような事例でした。

 

  • 接道してない共有名義の道路

    接道してない共有名義の道路

  • 工場併用の旧耐震の建物

    工場併用の旧耐震の建物

  • 周りはみかん畑

    周りはみかん畑

藤木賀子Yoshiko Fujiki

得意エリア: 東京都・神奈川県・埼玉県
興味・関心: 建築プロデュース・不動産取得ワンストップサービス
25歳で建築業界に入り、住宅・店舗・事務所・外構の営業・設計から施工まですべて経験してきました。世界の建築にも興味があり、アジア・北米を中心に建築を見て回りました。バリ・タイからカナダ・アメリカは建材を輸入して建築したこともあります。いい家を追求して世界の家まで研究しましたが、結果いい家とはお客様の価値観にあることに気が付き、自分が作るより、お客様の代理人としてお客様の想いを可視化・具現化・実現化することができる不動産プロデュースの道に入りました。住宅は不動産・建築・ファイナンスのバランスがとても大事です。私は建築業界も不動産業界もファイナンス業界もよくわかっています。そのスキルを生かしてお客様が「毎日楽しく暮らす」ために知識と経験を生かしてサポートさせていただくのが私の「毎日を楽しく暮らすこと」です。
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スタイルオブ東京株式会社
代表取締役


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