不動産エージェントみつかる

F様のパパ友である知人から「友達が10年家を探しているけどいい家が見つからないので相談にのってほしい」と言われ、F様ご家族とのご面談となりました。気さくでとても感じの良いご家族で、なかなかお話も合いそうだなと思ったのが第一印象です。
ご主人はアメリカにも長く住んでいたので、「お金かかってます！という感じじゃなくて、荒くてもいいからそんなにお金もかけたくないし」という感覚。しかし、やさしく笑っている奥様は、きっとそうでもないんだろうなぁ。と思いました。奥様はお子さんお二人を育てる専業主婦、家を買おうと思って10年間、きっといろいろな家を夢見てきたのに違いないと思いました。

はじめの希望は一戸建ての中古、それをリノベーションして住みたい。そこに拘っているのではなく、新築建売でも、マンションでもいい。はじめの予算は1億。気になるのは立地。実は10年間いい家がなかったと言う理由は、ご実家に戻るかもしれないというのと、今住んでいる賃貸マンションの住心地がよいということ。１階で庭が広くて、外国人が多く住んでいるので、ちょくちょくBBQを一緒にするとか。なにより庭の目の前が森。実はその森が、相続で全部建売になってしまうことになったので、踏ん切りがついたそうなのです。お子さんも小学生になって、世田谷から離れることもないかなと。

家は買うと決めないと、決まらないものです。
買うと決心がついたらあとは立地です。希望のエリアで中古と新築戸建てを見ましたが、イマイチ。理由はビューです。今住んでいるマンションの良さは目の前に緑が広がり、毎日ようにテラスで食事ができること。引っ越す先もF家にとって庭が大事な拘りポイントなのです。

「実は気になっている土地があって・・」と内見の帰りにF様が言われました。そこを案内してもらうと、坂の上に擁壁が残っている更地がありました。「この土地、中古物件が建っていたときに内見したんだけど、今思えば結構よかったなと思ってね」と。しかしもう既に土地で契約済みになってしまったと言われました。それを見て、イメージがよくわかりました。なかなかこのヌケカンはないですね。会社に戻って調べたら、偶然にも少し前にこの土地がキャンセルになったということがわかりました。

早速F様に電話して、これは運命ですね。買わないと！と言いました。坂の上のその土地は擁壁があり、総予算から考えると色々な課題がありました。F様は面倒くさいから注文住宅は嫌だと言いましたが、不動産は立地です。思わず、面倒くさくない！私に任せてください。大丈夫！と言ってしまいました。　その後本当に面倒くさいなと私が思い知るのですが・・笑。

注文住宅はいくつものパターンが考えられます。広い敷地であればなおさら、できることはいっぱいありますが、予算もどんどん上がっていきます。だから家は完成したときが最後ではなく、完成したところからが始まり、まずはシンプルに作って、あとで足して言って欲しいとお話をしました。

完成してから２年経ちましたが、ソファーが増え、テラスにタイルが貼られ、土間も、植木も増えていきます。F様にも藤木さんのいう通り、はじめはシンプルで後から足していく。これが正解だね！と言っていただけます。

家造りを初めて、打ち合わせは用賀駅のスタバ、よくご夫婦とお茶飲んでました。色々お話しました。とても楽しい思い出です。

完成して一番うれしかったのは、ご主人から藤木さんのおかげで奥さんが喜んでいると言われことです。
リビングの窓から富士山がきれいに見えるからと、夕日の写メを送ってくるんだよとお話してくださいました。

結局奥様の拘りがいっぱい詰まった家とお気に入りのキッチンから毎日夕日をみるのが楽しいそうです。

家を買うということはそういうことなんだよね・・と私もまた学ばせていただいた事例でした。

世田谷区岡本３丁目
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